阿波和紙会館では、毎年いろいろなイベントや作品展をしています。2F展示スペースには、定期的にさまざまなクリエイターによる作品展示。同じく、2F多目的ホールや図書館では、いろいろなジャンルの講師をお招きしての、体験教室。また、夏の「手漉き和紙研修会」に、初春の「三椏刈り取り研修会」と、盛りだくさんです。

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歌川広重木版画「阿波鳴門の風波」復刻記念展
開催日時:  2024/2/16 〜 2024/3/3      09:00  〜  17:00
入館料:一般300円 高校・大学生200円 小・中学生150円
江戸時代の浮世絵師、安藤広重が全国の名所を描いた「六十余州名所図会」の1枚であり、シリーズの中でも名作と謳われる浮世絵作品「阿波鳴門の風波」を、当地で栽培した楮(こうぞ)を用いて伝統約な手法で漉いた阿波和紙に摺り上げました。
彩色の一部には、徳島産の藍から抽出した顔料が用いられています。
この度の復刻の手本とした作品は、徳島県出身であり日本財界の重鎮として活躍した日本化薬株式会社元会長・原安三郎氏(はらやすさぶろう  1884~1982)が蒐集された初摺りです。極めて保存状態が良いこの作品には、広重が生涯を通じて追い求めた色彩が色鮮やかに息づいていると言えます。
この江戸の気鋭の浮世絵師であった広重の息吹を、当代気鋭の彫師、摺師がこの作業に実直に臨みました。そして、国の伝統的工芸品に指定を受け、徳島県伝統的特産品、かつ地域資源でもある阿波和紙により復刻を行うことで、徳島県の誇る歴史と芸術文化が凝縮されたものとなりました。阿波を由来とするこの芸術文化が新たな地域文化の創造の源となり、あわ文化の振興に寄与することを祈念します。

■場所:阿波和紙伝統産業会館   多目的ホール
*3/2(土)~3/3(日)は係員による作品解説及び木版画摺りの体験会(無料)を行います。
復刻作品のほか、木版画の摺の手順を垣間見ることのできる順序摺りもあわせて展示いたします。

講演会開催





■日時:2024年2月15日(木)13:30〜14:30
■場所:阿波和紙伝統産業会館  2階 多目的ホール