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翁喜台用水
「東用水Jとも呼ばれ,弘化年間(1844〜1847)の初めは,旧川田東の「眠り渕」下流堤防の東手を通水して潅漑し,その広さは27.8ヘクタールであった。これは当時の藩士・長谷川某,勧農方・三木熊兵衛という人の功績による。
その後,弘化12年頃(1855)に至り川床が高くなったため,上流の「赤間渕」をせき,旗見の下筋を開さくして「眠渕」の水と合わしたが,近年になって,鉱毒をさけて,さらに上流から引水している。
潅漑面積は35ヘクタールの広さにわたり,このためあった翁喜台地域も広く水田化されるようになった。 なお,水源は川田川の上流で,迎坂トンネの東方の谷から引水している。
近年、水量の減少は免れず、昭和45年(1970)に岡島幸一氏等の尽力で揚水場を翁喜台に建設,さらに補助ポンプを設置してこれを補った。この改良区の理事長を長期にわたって勤めた岡島幸一氏の記念碑が平成8年11月翁喜台に建設されている。