阿波和紙会館では、いんべの名勝を紹介しています。

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川田西用水
新用水,または枕木用水ともいう。落成は嘉永2年(1849)であり,当時の発起人,高尾荘十郎,工事監督,三木熊兵衛,原田伊勢八等の功労による。
 水利組合設立は,明治31年(1898)であるが,当時紙すきのため水車によって運転する水車業(6軒)と水利組合との間に,加入金,負担金の問題で紛争があり,この間3か年を要し,80日間も防水口に工事をして,番人をおき,水をとめたとの記録がある。かんがい面積は43ヘクタールである。
 なお水源は,川田川の上流「奥ノ井陸道」の上方の谷より引き水している。
その後、補給のため、村雲に揚水場を建設し、平坦部から久宗まで地下水を押し上げることにした。この揚水場は平成4年更新し今日にいたっている。用水を固く守った三木熊二郎氏の碑は昭和46年(1971)明王院に、石本宏一氏の碑は昭和62年(1987)奥川田に建立されている。(川田東土地改良区)