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棟附帳
封建時代は身分をやかましくいった。徳川幕府は,士・農・工・商・その他と階級を分け,百姓はいつまでも百姓で,身分(これを身居という)が上がることはなかなかできなかった。また,武士の中にも,百姓の中にも身分の差があった。
棟附帳は,今でいえば,戸籍帳であり,これによって,人の身分をしばりつけてしまうとともに,一面,夫役(労働力の税)を命じる帳面でもあった。だから,年齢別・男女別・健康かどうかの区別が書かれてある。
棟附帳は,明暦2年(1656)以来たびたび行なわれ,人の動きや,課税の基準を定めた。
棟附帳を作るには,藩から役人が来るが,自分の村の庄屋が中心、となり,他村庄屋立合の下で人数調べをし,清書したものは,一部は藩が,一部は庄屋が持っていた。
山川町には,ほほ完備している,文化5年を中心とする棟附帳が38冊もある。その様附帳によると,山川町の戸数,人口は次のとおりである。
ここに表が入る
別表 入る
山川町教育委員会