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瀬詰区有地開墾記念碑
瀬詰から青木へ行く途中の旧道との交叉点東側に,高さ約2メートル50センチの凝灰岩で作られた記念碑が建てられている。
瀬詰村(現在の瀬詰地区)では,洪水の被害を少なくし護岸堤を守るために,吉野川・旧川田川沿いに,村民の奉仕等によって竹林をつくった。明治22年(1889)山崎と合併して山瀬村ができたが,瀬詰の人達はこの竹林を区有林として区会を作り管理運営をすることになり,明治24年(1891)大字瀬詰区会と称し,大字瀬詰の住民から公選された12人をもって区議会をつくった。
旧川田川沿いの部分は明治40年(1907)から大正15年(1926)までの長い年月と,総工費1,200万円という巨費を投入して,現在ある堤防が建設されたため,湯立の東から螢橋あたりにかけての護岸堤を守るための竹林が不必要になったわけである。そこで竹林を開墾して農地(当時養蚕が盛んであったので桑畑にした)としたのである。それを記念して,昭和9年3月に建られたのがこの記念碑である。
その後,第二次世界大戦のため食糧不足となり,桑畑を倒して水田やイモ畑として耕作するようになり,現在は国道が通り,その沿道は住宅地に変わっている。
この古ぼけた路傍の石碑を仰ぎ見るとき,私達の先人の涙ぐましい努力のあとがしのばれるのである。
山川町教育委員会