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和田翁造林記念碑
和田翁は,名を熊三郎といい,別に和田山人と称した。
強い意志の持ち主であったとも言われているが,また当時の舟戸附近のにぎわいについて,よまれた短歌「種穂山登りて見れば吉野川舟に帆かけて汽車煙たつ」は,和田翁の作とも言われている。
さらに,中西有隣の勧善会にも積極的に協力した熱意も高く評価されている。
この和田翁は,川田村の財政を豊かにするためには,ぜひ造林しなければならないと村民を説いた。
そして,明治35年(1902)に,川田村造林会を設立し,高越山にある村有地にスギ,ヒノキを植林した。
この植林にさいしては,計画も監督も,すべて一人で成しとげた。後に,施業森林組合と改めて経営した。終戟後の川田町は町有林のお蔭で,財政面で非常に恵まれた。