阿波和紙会館では、いんべの名勝を紹介しています。

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山崎八幡宮
山瀬駅の東方500メートル,鉄道の南側に,品陀別命(ほんだわけのみこと),伊香我色雄命(いかがしおのみこと),姫大神を祭る山崎八幡神社がある。当社創立の年月日は不詳であるが,旧社地は現社地から東北方約100メートル余離れた宮北という所にあった。旧社地跡には古八幡神社と呼ぶ小さい祠がある。
 宝徳4年(1452)7月24日に現社地に遷座されたもので,社地は元従五位上忌部宿祢須美が,白山名から下山して住居を定めた屋敷跡である。この神社の境内には小さい祠が多く,各家の先祖が祭られ,須実の禍祠これは忌郊神社の春秋の祭日に市が立ち(山崎の市,忌部の市と呼ばれた)その市場に祭ってあった夷神社を遷座したものである。鳥居の西側に約1メートルくらいの自然石が立っているが,これは「忌部の矢磨石」と呼ばれて,その昔,忌都民が矢を磨くのに使ったと伝えられている。境内の大木はほとんど切られているが,社殿の裏に樹齢数百年を経たであろうと思われる大イチョウがある。
 また,神社の裏約100メートルの所に3メートル四方ぐらいの竹薮があるこれは「忌部の矢竹」といわれ忌部氏が矢を作るのに用いたと伝えられている。竹薮の中に「矢神さん」と呼ばれる小さい祠を祭ってある。例祭日の10月23日には,御輿の渡御を始め,忌部神社の獅子舞、各部落の屋台が出て、にぎやかであったが、現在では神輿の渡御だけが行われている。

(注)大鞆和気命(おおともわけのみこと)ー(品陀別命  品陀和気命)は日本書紀では誉田別尊(ほんだわけのみこと)と書かれ同一人物
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