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広幡八幡神社の桧
樹高約19m、樹周約3.31mのヒノキの巨樹である。ヒノキは常緑高木 で、その名は「火の木」の意味とされ、古くはこの木をこすって火を得た ためであるともいう。一般的には直径は1mほどまでにしかならないといわれている。広幡八幡神社境内にあり、当社の神木として植えられたという。広幡八幡神社は、下方の暮石(くれいし)八幡神社を下の宮というのに対し、上の宮ともいう。当地の伝説によると、月野にいた忌部氏の一族といわれる今鞍進士という人物が、古栃(ことち)(今の古土地)に移り住んで、近くの栗木(くりのき)の清流のほとりに九州宇佐八幡宮の分霊を迎え、自身の祖先である天日鷲命(あめのひわしのみこと)も併せて祀まつり、広幡八幡宮と名付け、東山の総氏神としたという。棟札( むなふだ)により1868(慶応4)年 の建立であるといわれている。
吉野川市教育委員会