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美郷のホタルおよびその発生地
美郷には、ゲンジボタルをはじめ、ヘイケボタル、ヒメボタル、オバボ
タル、オオマドボタルの5種類が確認されている。ホタルの発生が特に多く確認されている範囲は、川田川の大正橋付近から田平( ただいら)橋付近までの約 4.8kmであるが、支流の種野谷川、中の谷川、奥丸谷川などでも多く確認 されている。 1966(昭和41)年に地元有志によって「ホタル愛護の会」が発足し、ホ タルの保護活動が地域をあげてはじめられた。また同じ頃、当地域の中枝小学校(現在休校中)においては、子どもたちが原田一美教諭指導のもとに 「ホタル研究クラブ」を発足し、ホタルの観察、飼育がはじめられた。地域住民が中心となった一連の活動は、この地域のホタルとそれらが発生する環境の学術的な価値が全国的にみとめられるきっかけとなった。 美郷の河川流域をホタルが発光しながら乱舞する光景は、「光の吹雪」 とも例えられるほどである。2000(平成12)年には「美郷ほたる館」(現 「吉野川市美郷ほたる館」)が開館し、ホタルの保護、調査研究や野外活動 の拠点となっている。
吉野川市教育委員会