阿波和紙会館では、いんべの名勝を紹介しています。

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医光寺
宗派 真言宗大覚寺派 本尊薬師如来 檀徒 約200戸
 医光寺を開いた年代や人物については,はっきりしないが,古くから伝わった話によると高越山開山後,その周辺地区住民の平和と安全を祈るために,4か所の寺を築いたといわれている。久宗・皆瀬・奥の井・大張で,特に大張のものに「大坊」とうい名があり,いつの頃からか寺としての格式をとり,りっばな僧も住み「東大寺」とも呼ばれて,高越寺とともに,平安大覚寺派に属していたとある。
 その後,寺号を改めて「瑠璃山医光寺」といわれるようになった。元「大坊」の名のあるところから,りっばな寺であったと思われる。
 当寺は,明治25年(1892)に火災にあい,寺院,文献ともに焼失して,現在の久宗に改築移転した。
 境内の広さは1.9アール,建物は本堂・観音堂・庫裡等で,本堂は最近修理され,天井はりっばなケヤキで作られている。
 古い由緒のある寺といわれながらも,それを裏づける古文書,文献がないのが残念であるが,当寺に安置される,井上城主土肥紀伊守綱実の木像が音を偲ぶ唯一の手がかりとなろう。
昭和43年庫裏を新築、昭和50年梵鐘を鋳造、昭和61年観音堂を改築した。
山川町教育委員会
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