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川島廃寺跡
遺跡のある場所周辺は、古代の瓦が散布することが以前から知られてい た。瓦の散布状況や、土壌の掘削時の土層観察に基づき、西辺が伊予街道 に接する約10,000m²の区画を地域の伝承にある「大日寺」と呼ばれる古代寺院の跡とする見解が、郷土史研究家らにより提示されていた。 吉野川市教育委員会が実施した2012(平成24)年度から2015(平成27)年度までの発掘調査では、建物跡の遺構が確認されている。遺構は、寺院の中心的建物である金堂(こんどう)の一角と推定され、今後この地点を起点として調査を進めることによって、伽藍(がらん)配置の特定につながることが期待されている。 伽藍配置は寺院の年代や機能を特定する上で基礎的な概念であり、寺院が 国家の知識や技術が集まる場であった古代の歴史を知る上では極めて重要な遺跡といえる。また、調査では瓦や螺髪(らほつ)といった古代寺院に特徴的なものが多く出土している。なかでも、鬼面文鬼瓦(きめんもんおにがわら )は徳島県内の出土資料のなかでは最も良好な状態の資料といえる。さらに、螺髪の出土は県内では初例であり、一連の調査による出土総数は51点に及ぶ。出土遺物から、創建 年代は7世紀まで溯る可能性がある。
吉野川市教育委員会