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芳川顕正伯爵生家の遺品
川田村(現吉野川市山川町川田)出身で、明治時代に文部省、司法省、内務省、逓信(ていしん)省の各大臣など政府の要職を歴任した芳川顕正にゆかりのある 遺品である。遺品は木像、書画、伝記等であり、1940(昭和15)年に皇紀(明治政府が制定した、神話に登場する神武天皇が即位したという年を紀元とする紀年法)2600年および教育勅語(ちょくご)発布50周年を記念して創立された芳川顕正伯遺業顕彰(けんしょう )会により、芳川の生家内に保存されていたものである。木像は、徳島県出身の彫刻家である服部仁郎による作品で、晩年の芳川を表現した胸像であり、芳川顕正伯遺業顕彰会による記念事業のひとつとして 製作された。書画には、越山という雅号で漢詩家としても足跡を残した芳 川による作品がある。また伝記としては、芳川顕正伯遺業顕彰会の記念事 業のひとつとして刊行された『伯爵芳川顕正小伝』(芳川顕正伯遺業顕彰 会1940)がある。これは旧制麻お 植え 中学校(現在の徳島県立川島高等学校)校長 水野秀夫氏が執筆したもので、巻末には漢詩家越山の詩文も掲載されてい る。
芳川は明治時代に政界の中枢に身を置いた人物である。これらの遺品 は、当時の状勢を今に伝え、かつこの地域出身の偉人にゆかりのある遺 品として重要な資 料である。
吉野川市教育委員会