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工藤伊賀守形見碑
『麻植郡誌』(麻植郡教育会1922)によると、工藤伊賀守とみられる人物 像の上部および左右には「□阿刕□□住人 工藤伊賀守 六十四歳 自然 なる石をわかみと定置 無 是 石 有 (画像) 死しての後の形みとも
ているというが、現在は表面の摩滅(まめつ)が著しく、判読は困難である。また、 もとは鉄道線路の南側にあったといい、江戸時代の地誌『阿波志』(藤原憲 1815)にも、「塚墓」の条に「工藤伊賀墓」に関しての記述があり「学村城 址に在り、又石あり、高さ一丈余、その像を彫る、天明中折る」(原漢文) とある。
吉野川市指定有形文化財(古文書) いがのかみかたみ
工藤伊賀守形見碑
あれ 干時慶長四(1599)年己亥九月十五日辛日敬白」という文字が刻まれ工藤伊賀守についての記録は碑以外に残っていないが、碑の原位置とされる場所にあったという学城は、工藤丹波守(たんばのかみ)の居城であったと伝わること から、工藤伊賀守も同じ一族であったと考えられている。
吉野川市教育委員会